弁護士のバッジについて
弁護士がジャケットの襟などに付けている小さなバッジをテレビなどで見かけたことがあるかもしれません。
あのバッジは弁護士記章と呼ばれ、弁護士が弁護士としての仕事を行う際には必ず着けておくことが義務づけられているものです。
小さな丸い形はひまわりの花をイメージしており、16弁の花びらがあしらわれる形になっています。
ひまわりの中央にちらりと見えるのは天秤です。
ローマ神話に登場する正義の女神ユースティティアの天秤をかたどっているそうです。
ユースティティアとはラテン語で正義を表しており、司法や裁判の公正さの象徴としていろいろな国の裁判所など、法を司る機関の施設にこの女神の象が飾られています。
ユースティティアは目隠しをして、片手に弁護士バッジの中央にもかたどられている天秤を掲げ、もう片方の手には大きな剣を持っています。
天秤は正義と悪とを秤にかけ、剣は力を象徴しており、正しい法の執行においては正義と力が必要であることを表していると言います。
また目隠しは、裁きの際にこの女神が彼女の前に立って裁定を待つ相手を見ることがない、つまり権力や社会的立場、貧富の差などにおいて法の執行が区別されることはなく、法はすべての人に対して等しく適用されるべきものだという、法の下の平等の理念を象徴しています。
この正義の女神は、タロットカードの11番目の大アルカナ、ジャスティスに描かれている女神と同じです。
正義の女神はこのユーティティスと、ギリシャ神話の女神テミスは同一視されることが多いようです。
テミスとはラテン語で「不変なる掟」という意味があります。
さて、弁護士が身につけることを義務づけられている弁護士記章ですが、ベーシックなものは銀の土台に金メッキが施されているもので、表面の金メッキかはがれて土台の銀が見えて、バッジがいぶし銀になったら一人前の弁護士だ、といわれることもある一方、弁護士の好みによっては純金製のものを注文することもできるそうです。
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