弁護士に相談するには
何かのトラブルを抱えてしまい、法的な解決策を探して弁護士に相談したい、と言うときには、従来で知人などのつてを頼って弁護士を探したり、それがうまくいかない場合は弁護士会に相談してみたり、また場合によっては市町村役場などの行政期間を訪れたり、という方法が一般的でしたが、最近ではさらにいくつかの方法が新しく利用できるようになってきました。
その一つが日本司法支援センターの利用です。
法テラスという愛称で呼ばれるこの法人は、日本のどこに対しても法的なトラブル解決に関する情報を提供できる新しい独立行政法人で、一般の人にとってはなかなか敷居の高かった、法律の専門家への相談を、もともと法律家の少ない地域に住んでいる人であっても公平に行えるようにという目的で新しく定められた総合法律支援法に基づいて業務を行っています。
法テラスの運営は法務省をはじめとして、最高裁判所などの司法機関、日本弁護士連合会、日本司法書士連合会によって行われ、資金は日本政府が出しています。
法テラスに所属しているスタッフ弁護士は100人に上り、窓口としてすでに全国で50箇所の事務所を設置していて、今後も増やしてゆく予定となっていますので、これまで法律のプロになかなか相談する機会を得られなかった地域の人にとってはとても役立つ機関だと言えるでしょう。
また単に法律相談の窓口となるだけではなく、所得の低い人などには無料法律相談を行ったり、場合によっては弁護士費用や書類制作費用の立て替えといった制度を利用することもできます。
インターネット上のサイトも充実しており、数多くの法律相談の例とその解答を見ることができますから、予備知識として目を通すだけでも参考になることも多いでしょう。
またコールセンターも設けられており、困っている出来事の内容を相談すれば、それに応じて相談できる機関や団体を知らせてくれたり、法的な制度について教えてくれたりもします。
利用料は無料で、通話料のみで利用することができます。
またメールで情報を提供してもらうこともできます。
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